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「軍人、なんだな」

「そうだよ」

「いざという時に誰かを守れる力だ」

「皆がそう考えていれば、軍人なんて要らないんだろうけど」

「俺は……無力な一般人だった。戦乱の中で、どうやったら皆を守れるんだろう、と必死だった」

「そして今、君は無力じゃない。それに君の夢が、こんな状況の中でも間違いなく皆を支えているよ」

「……しゃべるなって言ったはずなんだが」

「ははっ、そういえばそうだったね。――まぁ、いいじゃないか。せっかくこうやって同じ場所にいるんだから、仲良くやっていこうよ」

「それで言いくるめたつもりか……まぁ――仲間だし、な」







≪あとがき≫
 いつぞやの年度末にブログに投下したもの。とある友人Bに捧げる「いってきます」。